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心臓に細胞を噴霧 阪大が新たな治験開始

大阪大学の澤芳樹教授らは29日、心臓病の新たな再生医療技術を開発し、11月から医師主導臨床試験(治験)を始めたと発表した。冠動脈バイパス手術時に他人の「間葉系幹細胞」が入った液体を心臓表面に噴霧する。細胞の働きで微小血管などで血液の流れがよくなり心機能が改善する効果を見込んでいる。

対象となるのは血管が詰まるなどで心臓の筋肉に十分な血液が届きにくくなる虚血性心筋症でバイパス手術をする患者のうち重症の人。第1相試験は対照群を含めて6人に対し実施する。期間は2021年10月末まで。

開発した「細胞スプレー法」は他人から提供された脂肪由来の間葉系幹細胞を培養。これを医療用接着剤と混ぜて冠動脈バイパス手術に合わせて心臓表面に噴霧する。

阪大は重症心不全患者本人の足の筋肉細胞から作った細胞シート「ハートシート」を心臓に貼り回復を目指す治療法を実用化済み。バイパス手術が困難な患者などが対象で、シート作製には細胞加工施設が必要だ。阪大はこれとは別にiPS細胞から作った心筋を移植する再生医療の臨床研究や治験も計画している。

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