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英国株、「中型」に食指 強気な投資家 出遅れ修正

英EU離脱
ヨーロッパ
2019/11/29 7:55
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英国の株式相場が力強さをみせている。といっても代表的な株価指数の「FTSE100」ではなく、中型株指数「FTSE250」でみた場合だ。米中の貿易協議の進展期待で世界的に投資マネーが活気づくなか、欧州連合(EU)離脱をめぐる懸念に覆われてきた中型株に投資家が食指を動かしている。上値が重いFTSE100だけを眺めては全体像を見誤る。

英国株に見直し買いが続いている(ロンドン証券取引所)=ロイター

米市場が感謝祭で休みの28日、欧州株は小動きだった。主要600社で構成する「ストックス600」は、前日比0.56ポイント(0.1%)安い409.25で終えた。2018年末比では2割あまり高く、15年4月に付けた最高値(414.06)に迫っている。このまま行けば年間の上昇率は09年以来の大きさとなる。

英国ではこの日、大型株と中型株の格差がさらに広がった。年初来の上昇率はFTSE100が10%なのに対し、FTSE250は20%と大きく引き離す。

FTSE100は時価総額の約5割を金融、石油・ガス、素材の3業種が占める。指数の重荷になっているのは、これらの主力銘柄だ。長引く低金利で欧州事業がさえないHSBCホールディングスの株価は、18年末より約1割安い。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルとBPは原油相場の鈍さが響き、18年末比マイナスと同じく振るわない。

構成銘柄を1つの企業としてみると、FTSE100は売上高の約7割を英国外で稼ぐ「グローバル株価指数」だ。16年の国民投票後に広がったEU離脱をめぐる不安は、通貨ポンドの下げを通じてむしろ追い風となってきた。一方で内需株が多い中小型株は敬遠され、FTSE250には出遅れ感があった。この構図に変化が生じている。

「合意なきEU離脱の恐れが大きく和らぐなかで魅力的だ」。米モルガン・スタンレーの欧州株戦略チームは、20年の有望対象の1つに英国株を挙げた。グローバル投資家の資金配分が非常に低位で、株価指標の面でも割安になっているとし、とりわけ時価総額が低位の銘柄に妙味があるとの見解を示した。

米バンクオブアメリカ・メリルリンチによる11月の欧州の機関投資家調査では、英国株に「強気」との比率が14年11月以来の高さになった。12月12日に迫る英総選挙では与党・保守党の優勢維持が伝えられている。ジョンソン首相の新EU離脱案が新たな議会で通り、混乱が避けられるとの期待も広がっている。

好調な中型株には例えば、米ウィーワークと比較されるシェアオフィス大手のIWGがある。株価は年初から約2倍になった。

英シュローダーズで中型株ファンドを運用するジーン・ロシュ氏は「FTSE100への採用が将来見込まれる銘柄を買う戦略」に勝機を見いだす。投資先ではスポーツ小売りのJDスポーツ・ファッションが最近、FTSE250からの昇格を果たした。

賃金の伸びを背景に英個人消費が比較的順調なことも、内需株を下支えしている。英国でもすっかり定着した29日の「ブラックフライデー」以降の年末商戦では、堅調な売れ行きを見込む予測が出ている。EU離脱をめぐる先行き不透明感はまだ晴れないが、強気な投資家は中小型株の出遅れ修正に張っている。

(ロンドン=篠崎健太)

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