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京大・本庶氏講演「21世紀中のがん克服に希望」

関西経済人・エコノミスト会議

関西経済人・エコノミスト会議で講演する京都大学の本庶佑特別教授(28日、大阪市北区)

日本経済新聞社と日本経済研究センターが主催する「関西経済人・エコノミスト会議」は28日、「がん免疫療法の今後と日本の生命科学研究の将来」をテーマに京都大学の本庶佑特別教授(京大高等研究院副院長)による講演会を開いた。本庶氏は「21世紀中にがんを克服できるという希望を持っている」と話した。企業が投資しにくい生命科学の基礎研究分野に、政府の投資が必要だと強調した。

本庶氏は日本の免疫学研究の第一人者。2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。免疫の仕組みを利用し、がんを攻撃する新たな免疫治療薬「オプジーボ」につながった自身の研究について解説した。当初はがんと無関係の研究だったが「がん治療にパラダイムシフトを起こした」と述べた。

本庶氏はがん免疫薬で治療できる種類は今後も増えると発言。がんは将来、完全に撃退しなくても免疫療法でコントロールできる慢性疾患となり、患者が「十分に余生を楽しむことができる」との見通しを語った。

20年にはがん免疫療法に関する総合的な研究センターを京大に開設する予定。基礎研究から創薬や臨床試験(治験)までを一貫して担う方針だ。

本庶氏は基礎研究や若手研究者の育成支援の重要性も指摘。「生命科学にもっと投資し、新領域を開拓することが日本の将来のためになる」と国の支援を訴えた。

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