水雲‐MIZMO‐ 演歌、3人ハーモニー(音楽評)

2019/11/29 7:00
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和洋折衷の衣装でビジュアルでも楽しませた

和洋折衷の衣装でビジュアルでも楽しませた

デビュー前からフランスや米国で公演を成功させ、「日本の演歌を世界のENKAに」と赤い気炎を上げている日米混成の女性ヴォーカルグループ、水雲‐MIZMO‐。去る8日、ラジオのレギュラー番組を持ち人気の高い大阪は心斎橋のライブハウス「RUIDO」で全国ツアーの初日公演を行った。

メンバーは、氷川きよしや山内恵介らを育てた作曲家の水森英夫の門下生であるAKANE、NAO、アメリカ人のNEKOで、この3人が織りなすハーモニーという、これまでの演歌界ではなかった斬新なスタイルが話題になっている。

オープニング曲はリズミックな「痛快!弁天小僧」。冒頭で歌舞伎の白浪五人男の口上風に自己紹介をして、会場からは「水雲屋!!」の掛け声が飛んだ。続いてシングル3枚目にして初の股旅演歌にチャレンジした新曲の「泣いちゃえ渡り鳥」を披露した。

主旋律を歌うのはAKANEでダンスの振り付け担当はNEKOだが、水雲の個性の特徴的なハーモニーを作るのはリーダーであり武蔵野音大声楽科卒のNAOだ。

高音や低音が縦横無尽に行き交う複雑なハーモニーは、楽曲自体に様々な表情をもたらす。演歌独特のコブシまでハモってしまうのだから、なおさらだ。

そんな難易度の高いハーモニーはカバー曲でも効果てきめん。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」をアカペラで歌ったのをはじめ、幅広いジャンルの曲を水雲流に歌いあげ、その創意工夫は楽曲の新たな魅力を引き出した。

和洋折衷のステージ衣装と合わせて、視聴覚両方でアピールできるグループとして演歌・歌謡界に一石を投じたといえる。

(音楽評論家 石井 誠)

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