住商、創立100周年でイベント

今年で創立100周年を迎える住友商事は28日、東京都内で記念式典を開いた。兵頭誠之社長は5000人以上のグループ社員らを前に「これからの100年を私たちがつくる」と鼓舞。世界的な景気減速などで従来型の商社ビジネスが苦戦するなか、ICT(情報通信技術)などを活用した新規事業を創出して閉塞感の打破を模索する。
兵頭社長は住友の事業精神として社会貢献と事業の両立を図ることをうたった「自利利他公私一如」という言葉を紹介。昨今の「ESG投資」にも通じる考え方だとして、経営環境が目まぐるしく変わる現代こそ先人の知恵から学ぶ原点回帰が必要と訴えた。
式典では住友商事100年の歴史を紹介する展示が並べられ、物を空輸するドローンや粉のようなサイズの電子タグなど提携企業の先端技術もお披露目した。社内起業制度「ゼロワンチャレンジ」で選考を通過した事業アイデアを紹介する場も設けた。(安藤健太)
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