老舗企業の比率 堅実な県民性の山形2位
データで見る地域

2019/12/1 11:00
保存
共有
印刷
その他

「老舗企業が多い土地」と聞いて、どのような地域を想像するだろうか。帝国データバンクの企業概要データベース(147万社)をもとに、今年11月時点で業歴が100年を超える企業の割合をみると、最も高いのは京都府で20社に1社近くに上る。続く2位は意外にも山形県だ。

県内の老舗は旅館や酒造、燃料の小売りなど様々な業種が並ぶ。例えば、日本酒「東光」の小嶋総本店(米沢市)は安土桃山時代の創業で社長は24代目。山形鋳物は自動車部品といった新たな事業を加えながら今に至る。紅花商人をルーツに持つ山形銀行の長谷川吉茂頭取は「交易で栄えた江戸時代から家業を守ってきた企業が多い」と、堅実な県民性を挙げる。

老舗の比率が高いのは東北や北陸信越に共通するが、これらの地域は起業が活発でない点でも一致する。老舗企業比率でトップ5に入る山形と新潟は、開業率や新設法人比率の調査でいずれも率の低さが目立つ。

山形大学は地元経営者などと若者の起業をサポートする活動を続けている。小野寺忠司教授は「地域の活力には起業が不可欠。新しい事業が生まれやすい環境をつくる必要がある」と指摘する。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]