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スケボー女子 世界を席巻 パーク1位、2位を独占

Tokyo2020
2019/11/28 17:00
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東京五輪で新競技に採用されたスケートボードは、日本の新たな「お家芸」となるかもしれない。男女ともメダルの有力候補がそろうが、中でも好成績が期待されるのが女子パークだ。6月から始まった代表選考レースでは13歳の岡本碧優(MKグループ)が4連勝中で、2位以下も日本の10代選手が席巻する。世界をリードする日本女子の強さの秘密とは。

スケートボードの世界選手権、女子パークで優勝した岡本碧優=ロイター

スケートボードの世界選手権、女子パークで優勝した岡本碧優=ロイター

9月にブラジルのサンパウロで行われた世界選手権は、日本勢の独断場だった。東京五輪予選を兼ねて行われたこの大会で岡本が61.17点で初優勝を飾り、1.17点差の2位にも前回女王の四十住さくら(和歌山・伊都中央高)が続いた。3位のスカイブラウン(英国)も実は宮崎県出身で日本人の母を持つ。

11月には同じ予選大会のSTUオープン(リオデジャネイロ)でも岡本が勝ち、四十住が2位だった。22日発表の世界ランキングでは両者が1、2位。他にも7位の中村貴咲(木下グループ)など10傑に4人の日本選手がランクインし層の厚さを世界に示している。

「海外選手と比べても研究熱心。女子で誰もやらない技を積極的に練習している」。躍進の背景を日本代表の西川隆監督はこう分析する。

おわん状のコースで技の難易度や完成度を競うパーク。国内大会で女子部門ができたのは昨年と、歴史は浅い。競技を志す者は男子と同じ試合に出るか、海外に足を運ぶ必要があったため、必然的に技術力が磨かれていったという。

中でも世界1位の岡本は、女子ではほとんど成功例のない、空中で斜め軸で体を1回転半させる「バックサイド540」という高難度の技を持つ。6月の国際大会で初披露し、11月までの出場7大会で全て成功して優勝した。「あそこまで高さと完成度を持つのは彼女しかいない」と西川監督は舌を巻く。

もっとも、若き女王の強さはバックサイド540だけにとどまらない。昨年12月から、当時12歳の岡本は2018年アジア大会パーク男子王者の笹岡建介の実家で下宿を開始。笹岡家の指導のもと、空中でボードを横向きに1回転させてつかむ大技「キックフリップインディグラブ」の習得に励んできた。

今月初旬の大会で女子で初めて成功させると、続くSTUオープンでも着地した。「ボードに乗る感覚に優れている。1度成功すれば、どんなコースでも決めることができる」と西川監督も大絶賛。勝負技を2つ手に入れたことで、女王の座をより盤石にしている。

女子パークで2位に入った四十住さくらの演技=共同

女子パークで2位に入った四十住さくらの演技=共同

現在2番手、17歳の四十住は技の難易度こそ岡本に及ばないが、コースの縁を使った「リップトリック」を得意とする。数十種類以上の技をこなし、自在に組み合わせるアレンジ力は世界トップクラスだ。より難しい技を手に入れれば、完成度の高さで岡本を上回る可能性も秘める。

東京五輪の代表枠は最大3。来年5月の世界選手権の上位3人の他、6月1日発表の世界ランク上位選手から選ばれる。2人に加え、19歳の中村や11歳の開心那(hot bowl skate park)らによる代表争いは激しさを増している。

「岡本は今の勢いが東京五輪まで続くはず。日本がメダル3つ取る可能性もゼロじゃない」と西川監督。パークが行われるのは大会終盤。五輪デビューの少女たちが日本の夏を盛り上げるか。

(堀部遥)

 女子パーク以外もスケボーの日本勢は各種目で群雄割拠の様相だ。男子ストリートは日本の第一人者で世界選手権2位の堀米雄斗(XFLAG)が優勝候補。11月のSTUオープンを制するなど急成長中の白井空良(ムラサキスポーツ)も表彰台入りの可能性が見えてきた。
 女子ストリートは世界ランク3位の西村碧莉(木下グループ)がメダル有力。男子パークは夏冬両五輪出場を目指す平野歩夢(同)が世界選手権で準決勝に進むなど、着々と力をつけている。

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