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「グリーンインパクト」でESG投資(話題の投信)

2019/12/2 12:00
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環境や社会貢献、企業統治への取り組みを重視する「ESG投資」をテーマにした国内公募の投資信託は、2018年から新規設定が増え(図1)、株式型が中心だったファンドタイプも多様化してきた。SBIアセットマネジメントが今年5月に運用を始めた「SBIグローバルESGバランス・ファンド(愛称:グリーンインパクト)」は、国内のESG関連投信では初となる日本を含む世界の株式と債券に投資するグローバルバランス型だ。

株式だけでは値動きが大きく、債券だけではより高いリターンを期待しにくいが、ESG投資や社会的責任投資(SRI)などの手法を用いたESG関連投信は、株式型の本数が全体の約9割を占め、リスクを抑えつつ長期的なリターンを狙う投資家を必ずしも取り込めていなかった。グローバルバランス型が新たに登場したことで、投資家が運用目的やリスク許容度に応じてESG関連投信を選びやすくなったと言える。

■独自スコアや分析プロセスで銘柄選定

グリーンインパクトは「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2コースを用意。どちらも外国籍の株式型ファンドと債券型ファンドをおおむね50%ずつ組み入れる。純資産総額(残高)は10月末で2コース合わせて24億円まで増えた。

株式型を運用するのは、スイスのプライベートバンク大手のロンバー・オディエ。世界の株式市場を代表する株価指数の「MSCIワールド指数」に採用されている約1600銘柄の中から、独自のESGスコアリングと財務基準により抽出した250銘柄程度を組み入れる。

ESGスコアリングはESGとCARの2つの観点から評価。CARはロンバー・オディエ独自の銘柄選定手法で、ESGに関わる問題に対して、企業がどのような問題意識(Consciousness)を持ち、解決のためにどのように行動(Action)し、ESG領域への貢献度合いなどにおいてどのような結果(Results)を出しているかを分析する。CARの導入によって、ESGへの意識が高くてもそれが結果につながっていない企業を排除し、逆に意識していなくても結果を出している企業を採用することができる。

ESGは外部機関のデータなども用いた総合的な分析によりその取り組みを評価し、CARでは特に実績を評価するという違いがあるのも特色の一つ。加えて、二酸化炭素の排出量にも注目し、組み入れ銘柄を選定していく。

債券型はグリーンボンド(環境債)を投資対象とし、ロンバー・オディエに加え、英運用会社のAIM社がESGへのインパクトの高い銘柄を発掘する独自の分析プロセス(図2)によって、主に気候変動に関連した債券を中心に組み入れて運用する。同じ手法で運用する同社の債券ファンドは日本の公的年金にも採用されているという。

■「インパクトレポート」を年1回発行

投資先の株式型と債券型の2つのファンドが運用を開始してから、為替ヘッジをしないでそれぞれに50%ずつ投資したリターン(2017年3月末~19年10月末時点、コスト控除前)は4.69%。これに対し、各ファンドが参考指数としているインデックス(税引き後、配当込み)を同じ比率で合成した同期間のリターンは5.64%だった。「グリーンインパクト」の設計に一から携わったSBIアセットマネジメントの梅本賢一社長は「投資を通じて社会を変えるという意欲は長い目線が必要だ」と長期投資のスタンスを強調する。

グリーンインパクトは国内で唯一「インパクトレポート」を発行するファンドでもある。インパクトレポートとは、投資先の企業がESGに対してどのような行動をしたのか、投資資金がどのようなプロジェクトに使われたのかなどをまとめたもので年1回発行する。

投資の意義を重視するESG投資では、「インパクトレポートのような付加価値情報の提供がメジャーになる」と梅本氏は予想する。若年層にも幅広くコンタクトしたいとの考えからネットチャネル中心で販売するが、ESG投資の広がりとともに販路の拡大も見込んでいる。

(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

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