米、麻薬カルテルを「テロ組織」認定へ メキシコ反発

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2019/11/28 2:57
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【メキシコシティ=丸山修一】トランプ米大統領はメキシコの麻薬カルテルをテロ組織に指定する考えを示した。11月初めにメキシコ北部で米国籍を持つモルモン教徒らが殺害された事件などを受け、メキシコ側に対策の支援を申し出ていたが断られていた。テロ組織指定を機に、米国がメキシコ領内で軍事作戦を展開する恐れがあるとして同国内では反発の声が上がっている。

麻薬カルテル対策でパトロールするメキシコ軍(メキシコ北部シナロア州)=ロイター

麻薬カルテルと見られる集団に襲われた車両のそばで抱き合う被害者の親族(メキシコ北部ソノラ州)=ロイター

トランプ氏は26日の米ラジオのインタビューで「メキシコの麻薬カルテルはテロ組織に指定されるだろう。過去90日間、指定に向けて取り組んできた。手続きは順調に進んでいる」と明らかにした。テロ組織に指定された場合、組織のメンバーは米国に入国できなくなるほか、資金の差し押さえなどが可能になる。組織壊滅に向けた軍事作戦が実行される可能性もある。

トランプ氏の発言にメキシコからは反発の声が出ている。エブラルド外相は26日、「メキシコは主権を侵害するいかなる動きも容認しない」とツイートした。マルティ・バトレス連邦上院議員も「指定はメキシコ国内での米の軍事活動に扉を開くことになる」との懸念を示した。ロペスオブラドール大統領は27日、「協力は賛成だが干渉はノーだ」と話した。

トランプ氏が麻薬カルテルのテロ組織への認定に急ぐ背景には、メキシコ政府の対策が不十分だとの認識がある。10月にはメキシコ北部で「麻薬王」と呼ばれ米国で服役中のホアキン・グスマン受刑者の息子でもあるカルテル幹部を一時拘束したが、抵抗を恐れて釈放した。11月4日には車で移動中だった米国籍を持つモルモン教徒の家族のうち、子ども6人を含む9人がカルテルと見られる集団に殺害された。

トランプ氏はこれまで米軍などの支援で麻薬カルテルと「戦争」をすべきだと呼びかけてきたが、ロペスオブラドール氏は主権に関わるとして拒否している。

メキシコはカルデロン元大統領時代(06~12年)に麻薬カルテルの徹底壊滅を目指したが、多数の犠牲者を出して道半ばに終わった。今も全国各地でカルテルの勢力は健在で、大きな問題になっている。

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