中国・習近平主席、スリナムに経済協力表明
米国の「裏庭」にくさび

米中衝突
習政権
2019/11/28 0:35
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【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は27日、人民大会堂でスリナムのボーターセ大統領と会談した。経済が低迷する同国に中国系企業の投資を軸とした経済協力を表明した。習指導部は中国系移民の多いスリナムとの関係強化を進めており、米国の「裏庭」である南米にくさびを打ち込む狙いがある。

習近平国家主席は中南米地域に外交攻勢をかけている(2019年10月1日)=ロイター

中国国営の新華社が伝えた。習氏は会談で「スリナムはカリブ海地域で華人・華僑が最も多い国のひとつだ」と指摘。「インフラ建設や農林水産業、通信などの分野でさらに連携を深めよう」と提案した。「新エネルギーやデジタル経済、グリーン経済といった新分野も両国で開拓しよう」とも述べた。

両首脳は戦略的パートナーシップの確立を宣言した。スリナムは南米の北東部に位置する。人口60万人弱の小国で、中国との戦略的パートナーシップの宣言は異例ともいえる。習指導部は近年、米国けん制の一環で南米での足場作りを進めており、中華系の多いスリナムにも外交攻勢をかけている。

2018年9月には王毅(ワン・イー)外相が中国外相として初めて訪問した。15年には中国人民銀行がスリナム中央銀行と通貨スワップ協定を結んだ。中国の大連国際合作集団は現地ですでに合計1300キロメートルの道路を敷設。経済・金融の両面で中国は影響力を年々強めている。

習指導部は19年2月にスリナムなどカリブ9カ国の外交当局者を北京に集めて会合を開催。トランプ米政権が経済制裁をかけるベネズエラについて「主権を尊重すべきだ」との意見で一致した。

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