ノルウェー通貨記録的安値 原油、サーモン下落影響か

2019/11/27 20:02
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【ロンドン=共同】ノルウェーの通貨クローネが記録的な安値水準で推移している。同国中央銀行は今年に入って3回の政策金利引き上げを実施。通常なら通貨が買われるところだが、主力輸出品である原油やサーモンの値下がりが響き、クローネが売られているとの指摘が市場関係者から出ている。

ノルウェーの魚市場=AP

クローネは対ユーロで下落基調にある。終値ベースで7月下旬に1ユーロ=9.7クローネ前後だったが、その後値下がりが加速。10月下旬に取引時間中で史上最安値となる10.3クローネ前後を記録した。足元では10.1クローネ近辺となっている。

ノルウェー銀行(中銀)は堅調な経済を踏まえ、今年に入った時点で0.75%だった主要政策金利を段階的に引き上げ、現在は1.5%に設定。米中貿易摩擦などが響きブレーキがかかっている景気を下支えするため主要中銀が軒並み政策金利を引き下げる中で際立った動きをみせている。

クローネ安の一因は原油価格の低迷とみられる。欧州の代表指標である北海ブレント先物相場は4月に1バレル=75ドル台を付けた。だが世界経済の減速で需要が減るとの見方が広がったこともあり、足元では64ドル台にまで下落している。

一方、英紙フィナンシャル・タイムズによれば、サーモンも大幅安になっている。ノルウェーや英国の豊漁が理由だ。北欧のある銀行の通貨ストラテジストは「クローネと主な輸出品(の動向)は相互に関係している」と分析。輸出に占めるサーモンなど魚類への依存度が過去10年で大幅に高まっており、サーモン価格の下落がクローネ安の要因になっているとの見方を示す。

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