三菱重工業、貨客船「さるびあ丸」進水 東海汽船向け

2019/11/27 13:56
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三菱重工業子会社の三菱造船(横浜市)は27日、東海汽船(東京・港)の貨客船「さるびあ丸」の進水式を下関造船所(下関市)で開いた。東京や伊豆諸島をつなぐ同船は3代目で、重量は2割増えたが、電動式の推進器などの採用で環境にも配慮し、燃費性能も2代目と比較して5.5%向上した。

三菱重工業は東海汽船向けフェリー「さるびあ丸」の進水式をした(27日、山口県下関市)

同船は東京と新島や神津島などの伊豆諸島などの航路を結ぶほか、東京湾の納涼船に使われる。27日、進水式で担当者が鐘を勢いよくならすと新造船が汽笛を鳴らし海に滑り出した。

三菱造船は63億円で受注した。大きさは全長約118メートル、幅17メートル。最大で旅客を1343人と乗組員を41人、コンテナを38個運べる。

今後、船は配線など内装を施す艤装(ぎそう)工事を経て、2020年6月にも東海汽船に引き渡される予定。ディーゼルエンジンだけではなく、360度方向に進める推進器「アジマス推進器」を併用したハイブリッド型としたことで低燃費とした。二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの排出も抑えている。

主に外装のデザインは20年の東京五輪のエンブレムを手掛けた野老朝雄氏が担当し、波を打ったような外観にこだわった。東海汽船の旅客数は年間70万人程度と横ばいで推移しており、新造船を投入することで底上げを狙う。

東海汽船は三菱造船のさるびあ丸に続き、20年夏には川崎重工業製のジェット船も新造船に切り替える。東海汽船旅客部の柳場厚営業担当部長は「環境への配慮も乗客にアピールする」と意気込みを話した。

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