ベルリンの壁崩壊の後で(十字路)
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ベルリンの壁が崩壊して30年になる今年、初めてベルリンを訪れた。大企業の拠点は少なく、目玉となる観光スポットがないせいか日本人はほとんど見かけなかった。
壁が崩壊した当時のベルリンは社会主義体制の崩壊と民主主義・自由経済の勝利を象徴する都市となった。しかし今日、米中新冷戦が始まり、多くの国で大衆迎合主義が幅を利かせ、経済格差も拡大している。今年のベルリンは今日の問題を考える起点として回顧的に脚光を...
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