ウィラーが池袋で観光周遊バス、27日から路線運行

2019/11/26 14:39
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高速バスや鉄道運行などを手掛けるWILLER(ウィラー、大阪市)は27日から、東京・池袋で電気自動車(EV)バス「IKEBUS(イケバス)」の路線運行を始める。池袋では8つの劇場などが入る「ハレザ池袋」など、文化を核にした大規模再開発が相次いでいる。2020年東京五輪・パラリンピックで訪日外国人(インバウンド)の増加が見込まれるなか、点在する主要スポットを結ぶバスで観光客の利便性を高める。

高速バス大手のWILLER(ウィラー)が豊島区から受託し路線運行を始めるIKEBUS(イケバス)は、鮮やかな赤のボディーカラーが目を引く

‪IKEBUS(イケバス)のデザインは著名デザイナーの水戸岡鋭治氏が手掛けた

池袋がある東京都豊島区から運行を受託した。豊島区は池袋駅周辺でLRT(次世代型路面電車)の導入を目指しているが、レールの敷設など完成までに時間がかかり、車両基地の用地取得を含めた総事業費も70億円かかると試算される。一方で駅周辺の観光スポットを回遊する交通手段は不足しており、当面は路線バスで補うことを決めた。

真っ赤なボディーカラーが目を引くイケバスの車体や乗務員の制服などのデザインは、デザイナーの水戸岡鋭治氏が手掛けた。水戸岡氏はJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や和歌山電鉄の猫の駅長「たま」をコンセプトにした「たま電車」で知られる。ウィラーグループが運行する京都丹後鉄道の特急車両なども同氏が手掛けた。

今月初めから貸し切り運行を始めていたが、27日から路線バスとしての定期運行も始める。運行ルートは池袋駅の東口と西口を通る2つがある。午前10時~午後7時40分に20分間隔で運行し、サンシャインシティや南池袋公園を周遊する。運賃は1回につき大人200円、子どもや高齢者、障害者は100円。乗り放題になる1日券もある。

車体は10輪駆動で、最高時速は19キロメートルと抑えめだ。EV製造・販売を手がけるシンクトゥギャザー(群馬県桐生市)の低速EVバスを採用した。環境に配慮しながら地域の交通課題解決につなげる「グリーンスローモビリティ」として位置づけられる。

池袋駅からサンシャインシティ北まで約20分かかるが、あえてゆっくり走ることで変化する池袋の街並みを眺めることができる。池袋の新たなシンボルとして定着しそうだ。

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