コロンビア、ベネズエラ人59人を追放 デモで破壊活動

中南米
2019/11/26 5:37
保存
共有
印刷
その他

【サンパウロ=外山尚之】コロンビア政府は25日、デモに乗じて破壊活動を行ったとして、同国に在住するベネズエラ人59人を国外追放したと発表した。コロンビアでは21日に大規模な反政府デモが発生し、一部の参加者が暴徒化していた。南米ではチリやエクアドルでも同様の問題が浮上している。左派系のマドゥロ政権が外交上で対立する周辺の親米国で反政府活動を扇動しているとの指摘もある。

コロンビア政府は一部のベネズエラ人がデモに乗じて破壊活動を行ったと主張する(21日、ボゴタ)=ロイター

コロンビア警察によると、追放されたベネズエラ人は「治安と市民の安全に影響を与えた」としている。コロンビアの移民当局は「外国人が我々の平和な精神に影響を与えることを許さない」と地元メディアに説明している。

エクアドル政府は10月、大規模な反政府デモを扇動して国の不安定化を狙ったとして、外国人17人を逮捕。ほとんどがベネズエラ人だとしている。チリ政府も11月に入り、デモの過激化に関連した容疑で外国人50人を国外に追放。30人がキューバ人、9人がベネズエラ人だったという。

ベネズエラの野党指導者グアイド氏の側近は25日、ツイッターに「(同国の暴徒の)目的は中南米地域の不安定化だ」だと投稿した。

ロイター通信は10月末、ロシア政府がSNS(交流サイト)などを使ってチリの抗議活動をあおっているという米国務省高官の談話を報じた。コロンビア・チリ・エクアドルとも親米政権のため、ロシアや同国の支援を受けたベネズエラが混乱を引き起こしているとの見方は一部で根強い。

経済が崩壊状態のベネズエラからは全国民の14%にあたる約460万人が移民や難民として国外に流出しており、貧困層も多い。コロンビアなどではベネズエラ人による犯罪行為も増加しており、単に混乱に乗じた略奪行為が問題視された可能性もある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]