アリババ、香港に上場 初値は公開価格6%上回る

アジアBiz
2019/11/25 22:02 (2019/11/26 10:37更新)
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【香港=木原雄士】中国の電子商取引(EC)大手アリババ集団が26日、香港取引所に株式を上場した。初値は187香港ドルで公開価格の176香港ドルを約6%上回った。5億株の新株を発行して、875億香港ドル(約1兆2千億円)を調達。現時点では今年最大の新規株式公開(IPO)となり、通年でもサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに次ぐ規模となる見通しだ。

アリババは2014年にまずニューヨーク証券取引所に上場しており、今回は重複上場となる。香港取引所にとっては保険大手AIA以来9年ぶりの大型IPOだ。香港は大規模デモを受けて金融センターとしての地位が揺らいでおり、有力企業の誘致で存在感を高めたい考えだ。

アリババの張勇(ダニエル・チャン)会長兼最高経営責任者(CEO)は26日の上場記念式典で「今年は創業20年にあたり、香港市場に戻ってこられたのは重要な節目だ」と話した。香港取引所の李小加CEOは「香港が厳しい状況の時に帰ってきてくれて感謝する」と述べた。

アリババ集団の株取引が始まった香港取引所で記念写真を撮る関係者(26日午前、香港)=石井理恵撮影

アリババ集団の株取引が始まった香港取引所で記念写真を撮る関係者(26日午前、香港)=石井理恵撮影

アリババは8月に香港への上場を検討していたが、大規模デモで市場環境が悪化して延期した。上場後は一定の期間を経て、中国本土の投資家も自由に売買できる相互取引の対象に加わる見通しだ。

米国市場に上場するアリババ株の株式時価総額は25日時点で約5000億ドル(約54兆円)。発行済み株式数の約26%を保有するソフトバンクグループは約14兆円相当を保有しており、初期の投資で簿価は低いため大半が含み益になっている。

香港にはすでに中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)が上場しており、中国IT(情報技術)の二大巨頭が同じ株式市場で競い合う構図になる。

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