印決済大手Paytm、10億ドルを調達 ソフトバンクGなど

アジアBiz
2019/11/25 19:30
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【ムンバイ=早川麗】インドのスマートフォン決済最大手「Paytm(ペイティーエム)」を運営するワン97コミュニケーションズは25日、新たに10億ドル(約1080億円)を調達したと発表した。ソフトバンクグループ(SBG)傘下の投資ファンドなどが出資した。キャッシュレス決済の競争が激しくなる中、調達資金は顧客基盤の拡大や融資など金融サービスの拡充に充てる。

Paytmの利用範囲は露店からネット通販まで幅広い(ムンバイの八百屋)=ロイター

既存株主では、中国ネット通販大手アリババ集団の金融会社アント・フィナンシャルや、カナダのベンチャーキャピタル(VC)が追加出資した。米資産運用会社なども新規で資金を出した。出資額の企業別の内訳は明らかにしてないが、「SBGのファンドの出資比率は変わっていない」(ワン97社)という。

SBGは、シェアオフィス大手「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーなど投資先の経営難で巨額の投資損失が発生し、2019年7~9月期に7000億円の最終赤字を計上した。SBGの孫正義会長兼社長は投資先に規模を追求させる戦略を修正し、利益や企業統治なども重視する考えを示したが、Paytmに対しては積極投資の姿勢を崩していないようだ。

インドでは銀行口座を持たない人も多い。Paytmは銀行口座を持たない人でもキャッシュレス決済ができるよう工夫し、人気を集めた。18年8月には米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハザウェイからも出資を受けた。

ただ、売上高を大きく伸ばす一方で利益はまだ出ていない。ワン97社の18年3月期の連結売上高は331億ルピー(約500億円)と前の期の4倍に増えたが、最終赤字も160億ルピーと同1.8倍に拡大した。地元メディアによると、19年3月期は赤字が400億ルピー程度に広がったもようだ。

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