亡くなったあの人と、話したい
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「アレクサ、『アンドリューの人生』を起動して」。米カリフォルニア州に住む作家、アンドリュー・カプラン氏(78)が自宅で人工知能(AI)スピーカーに話しかけると、同じ声で返事がきた。「やあ、伝えたいことがたくさんあるよ」
これはカプラン氏の「分身」だ。同氏の過去データや話しぶりをAIを利用したチャットボット(自動応答システム)に学ばせ、本人と同様に話せるようにする。「死後も話ができる、自分の分身を...
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データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。
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