日立、工場や発電所の異常音をリアルタイム検知

2019/11/25 13:57
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日立製作所は工場や発電所で発生する異常音をリアルタイムで検知・分析するサービスを新たに始める。取り付け型のセンサーではなく、非接触で音を自動収集できるため、設備稼働を止めることなく異常や騒音を検知できるのが特徴だ。取り付け型のセンサーよりもコストを抑えられることから、老朽化した設備を持つ製造業などに売り込みをかける。

リアルタイム騒音監視システムを手掛けるのは、日立子会社の日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)。同社は発電所や工場で騒音源を調査した上で、最適な防音壁の配置や高さ、防音カバーの素材などを提案するサービスを展開。これまでに800件超を受注しており、騒音や異常音の検知・分析に関する知見を持っていた。

新システムでは、マイクロホンを搭載した三脚タイプの測定器を工場・発電所内の複数箇所に設置。無線LAN(構内情報通信網)を使い、事務所内のパソコンで騒音状況を確認したりデータを集計したりする。異常音や基準を超える騒音が検出された場合にはアラートで知らせる仕組みになっている。

日立パワーは新システムに機械学習を活用。異常が一定時間以上続いた場合のみを検出し、トラックなどの一時的な騒音や雑音、ノイズを自動で排除できるという。

故障予知につながる異常音の検知に力を入れる工場や発電所は増えている。ただ設備に複数のセンサーを取り付ける必要があるため、稼働停止を避けたい現場から反発の声が上がることも少なくなかった。日立パワー解析・検査サービス部の関進悟氏は「多様な音が常時発生しているような現場ではそもそも従来のセンサーではうまく機能しなかったため、潜在需要は大きい」と話す。

日立パワーは現在、臭気の検知技術の開発も進めている。音と臭気を組み合わせ、より正確に異常を感知できるサービスを提供し、2022年度には2億円の受注額を目指す。

(林英樹)

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