完全自己資金で大統領選へ 前NY市長、批判も
【ニューヨーク=共同】来年の米大統領選で民主党から出馬準備を進めている、世界有数の大富豪のブルームバーグ前ニューヨーク市長は、選挙戦で外部からの献金を集めない方針だ。完全に自己資金で賄い、大統領になっても給料は受け取らない。側近の話としてAP通信が23日、伝えた。

特定の利益集団からの独立性を強調するねらいだが、米大統領選は小口献金で草の根の人々に支えられることが重視されており、好意的に受け取られない可能性もある。
ブルームバーグ氏は総合情報通信社ブルームバーグの創設者。米誌フォーブスによると、今年9月時点の保有資産は534億ドル(約5兆8千億円)。不動産業経営者だったトランプ大統領(31億ドル)の17倍にのぼる。
ブルームバーグ陣営はテレビ広告向け資金3千万ドル以上を用意しており、24日から一部の州で放映を始める。
民主党のライバル候補からは批判も出ている。最左派サンダース上院議員は22日、ツイッターに「ブルームバーグ氏や大富豪が選挙を買うのに数千万ドルかければいいと考えていることにうんざりしている」と投稿した。