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爛熟の白鵬43度目V 一人横綱、責任全う

2019/11/23 22:23
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右目の上を裂傷している相手への気遣いもあったのか。立ち合いの白鵬は御嶽海の左顔面を張って左差し右上手。得意とは逆の左四つに組み止める。流れるような右外掛けで軽々と仕留めた。

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9月に日本国籍を取得後初めてとなる4場所ぶりの優勝は自身の記録を更新する43度目。九州では元横綱千代の富士に並ぶ9度目の戴冠となった。「勝って優勝はいいもの。令和元年に間に合ってよかった」。穏やかに笑った。

白鵬(左)は御嶽海を外掛けで下し、4場所ぶり43度目の優勝を決める=時事

白鵬(左)は御嶽海を外掛けで下し、4場所ぶり43度目の優勝を決める=時事

休場明けの今場所2日目、大栄翔に一方的に押し出された。「正直、どうなるんだろうと心配した」と八角理事長(元横綱北勝海)。しかし翌日から12連勝。日を追うごとに調子を上げ、千秋楽を待たずに悠々とゴールテープを切った。

全盛期の馬力はなくなって久しい。際立ったのは老練な取り口である。正攻法のほか、かち上げや張り差しなど様々な立ち合いを駆使した。右相四つの朝乃山戦では意表を突く左四つに組んだ。

「考えて考えて考え抜いて、相撲を取った」と白鵬は場所を振り返る。「体が勝手に動く」という理想とは違っても白星を積み重ねられるのは、突出した地力と経験ゆえ。鶴竜、豪栄道、高安らが休場する中、最高位の責任を全うした。

34歳にして頂点に君臨し続ける長年の努力と鍛錬は称賛に値する。その一方で、爛熟(らんじゅく)期を迎えた白鵬に独走を許す現状には物足りなさも禁じ得ない。

場所中には「ひとり寂しくやらせてもらっています」と漏らしている。同年代の戦友が徐々に減り、自らを脅かす次世代も出てこない。孤高の境地は、本人にとっても角界にとっても、幸せとはいい切れまい。(吉野浩一郎)

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