トランプ氏がフン・セン氏に書簡 野党弾圧に自制促す

2019/11/23 1:34
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【ハノイ=大西智也】トランプ米大統領がカンボジアのフン・セン首相に対し「民主的な道に戻すことが両国の関係にとり重要になる」との書簡を送っていたことが明らかになった。ロイター通信が22日報じた。カンボジアでは野党の弾圧が続き、政権与党が2018年の総選挙で全議席を独占している。欧州連合(EU)は経済制裁を検討しているが、米国は強い批判を避け自制を促した格好だ。

カンボジアのフン・セン氏は30年以上首相の座にある(6月、プノンペン)=ロイター

書簡は11月1日付。トランプ氏は書簡の中で、野党指導者の事実上の国外追放や逮捕などを念頭に「これまで決定した判断を再検討するよう」促した。その上で「米国はカンボジアの主権を尊重し政権交代を求めていない」とし、30年以上首相の座にあるフン・セン氏の手で民主化を進めるよう求めた。

カンボジアではフランスに亡命中の野党指導者サム・レンシー氏が独立記念日の9日に合わせタイ経由で帰国を試みたが、タイ政府に入国を拒否された。カンボジア政府の要請に応じたためとみられ、サム・レンシー氏は帰国を果たせなかった。

EUは野党の弾圧を懸念し、武器以外の全品目を無関税でEUに輸出できる「EBA協定」の見直しを検討中。EUはカンボジアの全輸出の約4割を占めている。フン・セン政権は制裁回避に向けて別の野党指導者、ケム・ソカ氏の自宅軟禁を条件付きで10日に解除するなど柔軟姿勢も見せ始めている。

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