スポーツ > Tokyo2020 > GO TOKYO > 記事

GO TOKYO

フォローする

阿部一、残った 丸山の五輪代表阻止 柔道GS大阪

Tokyo2020
2019/11/22 22:31
保存
共有
印刷
その他

丸山をたたき付けた阿部一が顔を紅潮させ、うん、うん、とうなずいた。自らの覚醒をかみしめるように。「絶対に引かない」。不退転の決意で、一時は八方ふさがりに見えた元世界王者が窮地を抜け出した。

男子66キロ級決勝で丸山(左)を破り優勝した阿部一

男子66キロ級決勝で丸山(左)を破り優勝した阿部一

内股に担ぎ技と一撃、一瞬で決着がつく技を持つもの同士のひりつくような緊張感はいつものこと。しかし、畳に沈んだ直近3戦と違ったのは失地を重ね、ついに「がんがんいく柔道」を思い出した阿部一の勇気だった。

両袖を取りにいく動きが速く、ちゅうちょがない。3度の敗戦で体にすり込まれているはずの丸山の内股も「何するものぞ」といったふうで、打ち合いを恐れなかった。内股を警戒するあまり腰が引けて、捨て身技の毒牙にかかるのが延長戦での"負けパターン"だった。しかし今回、攻めてペースを上げたのは今や挑戦者になった阿部一の方だった。

最後は内股を受け止め、足を引っかけての支え釣り込み足。強引に見えても、その荒々しさこそ影を潜めていた、この人の強さの根源である。「誰よりも強いんだ、という気持ちで挑んだ」という大一番で「ねじ伏せる」という言葉がぴったりの衝撃のシーンで決着をつけた。

五輪代表争いの「決着」は阻止しても、なお丸山を追う立場。しかし、新たな戦いぶりでくさびは打ち込んだ。直後にまさかの敗戦を喫した妹、詩をおもんぱかりつつ、「もう一度積み上げて、また2人で代表を手にして(五輪の)金メダルを取りたい」。雌伏を耐え、強い「お兄ちゃん」が戻ってきた。

(西堀卓司)

GO TOKYOをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップスポーツトップ

GO TOKYO 一覧

フォローする
国際スポーツクライミング連盟 マルコ・スコラリス会長

 東京五輪の追加競技に採用されたスポーツクライミング。2007年に国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が設立されて以降、競技はスピード出世を遂げた。イタリア人のマルコ・スコラリスIFSC会長に準備 …続き (12/13)

平野は中国選手に敗れ、東京五輪のシングルス代表の座を逃した=共同
共同

 直前に石川が敗れ、選考レースの趨勢を握ることになった平野。勝てば悲願の五輪シングルス出場、負ければその権利は石川へ。「向かっていくだけ。思い切っていこう」。邪念を払いのけるように平野は右腕を振ったが …続き (12/13)

卓球グランドファイナルの女子シングルス1回戦でプレーする石川佳純。東京五輪代表の選考基準を満たし、シングルス代表入りを確実にした=共同共同

 【鄭州(中国)=鱸正人】卓球のワールドツアー上位選手で争うグランドファイナルは12日、中国の鄭州で開幕し、シングルスの女子1回戦で東京五輪シングルス代表の残り1枠を争う石川佳純(全農)と平野美宇(日 …続き (12/12)

ハイライト・スポーツ

[PR]