習近平氏「米中正しい方向に」 対米全面対決回避か
キッシンジャー氏に伝達

米中衝突
習政権
中国・台湾
2019/11/22 21:37
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訪中したキッシンジャー元米国務長官(中央左)と習近平国家主席(22日、北京市の人民大会堂)=ロイター

訪中したキッシンジャー元米国務長官(中央左)と習近平国家主席(22日、北京市の人民大会堂)=ロイター

【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は22日、人民大会堂で北京を訪れたキッシンジャー元国務長官と会談し、米中関係について「お互いにコミュニケーションを増やし誤解と読み違いを回避すべきだ」と伝えた。習氏の発言が伝えられるのは米議会で「香港人権・民主主義法案」が可決されて以来初めてとみられる。トランプ米政権との全面対決を避け、対話での解決につなげたい意欲がにじむ。

中国国営の新華社が伝えた。習氏は米中関係について「いま重要な時期にあり、いくつかの困難と挑戦に直面している」と発言。その上で「関係を正しい方向に向かって発展させよう」と呼びかけた。

香港で人権が守られているか点検する香港人権・民主主義法案を米議会が可決したことに、中国外務省など関係機関が反対を相次ぎ表明。中国共産党の機関紙、人民日報は21日付の評論記事で法案を「紙くず」と非難していた。今回の発言からは、習氏自身は米国とのコミュニケーションを重視する考えを米側に伝え、さらなる関係悪化を回避しようとの思惑がうかがえる。

キッシンジャー氏は外交政策についてトランプ米大統領が助言を仰いでいるとされる。2018年11月にもキッシンジャー氏は訪中し習氏と会談した。

キッシンジャー氏は「過去50年間で100回近く訪中したが、中国の変化は極めて大きい」と指摘。「米中関係の重要性はますます突出している」と述べ、対立の打開に向けた双方の努力を促した。

習氏は22日、これとは別に米国の経済人らと会談し「中国の夢は覇権の夢ではない」と話した。米国にくすぶる警戒心を解く狙いがあったとみられる。「中国は誰かにとって代わるつもりはない。当然の尊厳と地位を回復したいだけだ」とも語り、強国路線は堅持する考えを示した。

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