ドローンで橋梁点検の実験、大津市が実施
コスト3割減、期間は半減

2019/11/22 20:10
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大津市は22日、ドローンやロボットカメラを使った橋梁点検を実証実験した。実験に使った富川橋は長さ33メートル、桁下3メートルのコンクリート橋。河原から飛ばしたドローンが10分程度、橋桁の下や横でホバリングや移動を繰り返した。河原に固定したポールを伸ばして高い位置を撮影するロボットカメラも、作業者がタブレット端末で操作性を確認した。

カメラを搭載したドローンで橋桁の下などを点検(22日、大津市の富川橋)

カメラを搭載したドローンで橋桁の下などを点検(22日、大津市の富川橋)

ドローンやロボットの活用はコスト削減や期間短縮、安全性向上によって、橋梁点検を効率化する狙いがある。大津市によると、長さ100メートルの橋の点検費用は通常630万円だが、新技術の活用で3割以上削減できる。期間も夜間4日分から半減が見込めるという。

国土交通省は2月に道路橋の点検要領を改正し、目視だけでなく、ドローンなどのカメラの活用が可能になったが、導入は進んでいない。実験に立ち会った専門家は「実証実験の情報発信によって、新技術の普及に弾みを付けたい」と話す。

橋の下は風が強く、乱気流も発生しやすいため、今回の実験ではドローンの操縦性の確認が焦点だった。今回使ったデンソー製(直径1.5メートル)は6つのプロペラがそれぞれ角度を変えて姿勢を安定させ、センサーで橋への衝突を回避する機能を持つという。

大津市は橋梁1003カ所を管理する。2014年に5年に1度の点検が義務化され、全ての橋の点検が一巡した。今回の実験を検証したうえで、20年度以降に新技術の本格活用を探る。5年間で3億9千万円だった点検費用の削減を目指す。

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