愛媛、人気の鯛めし 2種類の味を楽しんで
出張ご当地グルメ

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中国・四国
2019/11/23 5:30
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お祝いの席に欠かせない高級魚といえばタイ。愛媛県は生産量が日本一で、新鮮なマダイを使った郷土料理が数多くある。中でも「鯛(たい)めし」は身近な料理として親しまれている。

鯛めしは大きくわけて2種類ある。県南部(南予)の「宇和島鯛めし」と、県中部の「松山鯛めし」だ。一般的に思い浮かべるのは、炊き込みご飯タイプの松山鯛めしだろう。

丸水の宇和島鯛めしは、しょうゆや米も愛媛産にこだわる(松山市)

丸水の宇和島鯛めしは、しょうゆや米も愛媛産にこだわる(松山市)

ただ、近年は宇和島鯛めしが出張族や観光客などに好まれている。しょうゆだしのタレに生卵をとき、タイの刺し身と海藻、薬味などを混ぜ合わせて、ご飯にかけて食べる。一口かき込めば、新鮮なタイのうま味とプリッとした歯応え、磯の香りが広がる。いわば至高の卵かけご飯である。物珍しさも人気の理由の一つだ。

その昔、水軍や漁師が火を使えない船上で、釣り上げたばかりのタイの切り身をご飯の上に載せて食べたのが始まりとされる。タイの代わりにアジなどを載せたものは「ひゅうがめし」と呼ばれる。

宇和島市内の飲食店で初めて宇和島鯛めしをメニューに載せたのが「丸水(がんすい)」だ。同店は休業中だが、伝統の味を引き継いだ同じ名前の店舗が、松山市内の松山城近く(松山店)と道後温泉街(道後店)でそれぞれ営業する。

松山店で味わってみる。看板メニューの「宇和島鯛めし 天然真鯛」(時価、2100円から)は、豊後水道の激流でもまれたタイの身がよく引き締まり、すっきりとした味わい。「鯛一郎クン(養殖)」(1600円)は脂が乗って、うま味が強い。

同店では女性客もご飯1合ほどをペロリと平らげる。岩田誠司マネジャーは「漁師飯なので気負わずがっつり食べてほしい」と勧める。

五志喜では松山鯛めしのほか、じゃこ天や鯛そうめんなど様々な郷土料理が楽しめる(松山市)

五志喜では松山鯛めしのほか、じゃこ天や鯛そうめんなど様々な郷土料理が楽しめる(松山市)

炊き込み飯タイプの「松山鯛めしランチ」(1600円)を提供するのが郷土料理「五志喜(ごしき)」。一日20食限定なので食べるなら早めに行きたい。温かいご飯とふっくらとした身をほお張ると、やさしい甘みが広がる。

懐や時間に余裕がない場合は、地元スーパーの総菜コーナーを覗くのもいいだろう。様々な鯛めしが並び、県民の食卓に浸透している料理だと実感できる。

(棗田将吾)

【「出張ご当地グルメ」前回記事】
札幌のスープカレー、さらっとしたスープに大きな野菜

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