武田プランプ取締役「R&D、1兆円超えの潜在力」

ヘルスケア
2019/11/22 15:04
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武田薬品工業は22日、同社の研究開発(R&D)についてのメディア説明会を開催した。武田は今年1月にアイルランドの製薬大手シャイアーを買収し、希少疾患領域など新たな新薬候補を手に入れた。今後はがんや中枢神経領域、ワクチンなどと合わせて、2024年度までに14の新製品を販売するという。

R&Dの現状と今後の成長に向けた自信を語るクリストフ・ウェバー社長(22日、東京都中央区のグローバル本社)

R&Dの現状と今後の成長に向けた自信を語るアンドリュー・プランプ取締役(22日、東京都中央区のグローバル本社)

クリストフ・ウェバー社長は「がん免疫療法など米国、欧州、日本で存在感を発揮できる製品がそろってきた」と新薬開発の状況を説明した。また研究開発担当のアンドリュー・プランプ取締役は「14製品のほとんどが標準治療を進化させる仕組み、もしくは全く新しい仕組みの治療薬だ」とし、「保守的にみても合計で100億ドル(1兆800億円)を超える可能性がある」と開発中の新薬の潜在性を語った。

シャイアーの買収によって年間に投じる研究開発費も従来の3000億円から4000億円に増えた。ただ「重要なのは金額ではなくその中身。サイエンスとしての価値を追求した医薬品を開発していく」(プランプ取締役)とし、がん免疫療法や遺伝子治療など新規性の高い医薬品を効率的に開発していく姿勢を強調した。

具体的にはテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターと共同で進めるNK細胞を使った新しいがん免疫療法の臨床試験の状況や血友病に対する遺伝子治療などを詳しく説明した。また地域としても従来の日本、米国、欧州に続き、今後は中国でも革新性の高い医薬品の開発を進める方針を明らかにした。

中国では5年で15製品以上の新薬を投入する方針で、消化器系疾患治療薬「エンティビオ」や血友病治療薬「アディノベイト」、そして希少疾患の新薬「タクザイロ」などの発売を進める。中国は欧米と比べて薬価が低くなる傾向もあるが「規制環境も大きく変わってきた。アジア最大の製薬会社として存在感を高めていく」(プランプ取締役)と中国での成長戦略についても触れた。(高田倫志)

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