女性のイライラ、大丸梅田店が解消手助け 記者も体験

2019/11/24 6:00
保存
共有
印刷
その他

仕事がうまくいくか心配。肌の調子は悪いし、体重も減らない――。不安やイライラを抱えながら毎日を過ごす女性は少なくないはず。関西の小売店がそんな悩みの解消に役立つ売り場づくりやイベント開催に力を入れている。イライラしがちな記者(31)も体験してみた。

大丸梅田店の「デイリリー」は漢方素材からつくったお茶やお菓子を販売する(大阪市)

大丸梅田店の「デイリリー」は漢方素材からつくったお茶やお菓子を販売する(大阪市)

大丸梅田店(大阪市)は22日、女性の悩みに対応する売り場「ミチカケ」を開いた。女性の体調や気分は月の満ち欠けのように変わりやすい。生理前は月経前症候群(PMS)のため情緒不安定になったり、眠気が増したりする人もいる。ミチカケは「楽しいときもつらいときも寄り添える売り場」(担当の佐藤聖海さん)を目指した。

17店が出店しており、アクセサリーや化粧品などの「キラキラ」したアイテムだけでなく、生理用品や漢方といった商品も並ぶ。イライラするとお菓子を食べ過ぎてしまう記者は漢方食材店「デイリリー」に入った。漢方に使う植物などからつくったお茶やお菓子が売られている。試飲したサンザシ茶のクセは強くなく、日常使いできそう。温かいお茶を飲むとほっとするため、お菓子に手を伸ばす回数が減るかもしれない。

阪神梅田本店(大阪市)は13~19日、「泣いて気分スッキリ、涙活タイム」と題したイベントを開催した。古書店主らが選んだ"泣ける本"を読めるカフェを設けた。「仕事や家事に忙しい女性が気分をリセットできる空間を提案したかった」(田中涼子さん)

阪神梅田本店は期間限定で泣ける本を読めるカフェを設けた(大阪市)

阪神梅田本店は期間限定で泣ける本を読めるカフェを設けた(大阪市)

用意した書籍は漫画から絵本、エッセーまで幅広い。記者もイベント期間中、コーヒーを飲みながら家族がテーマの漫画を読んでみた。来店客や販売員がそばを行き交うため、視線が気になって泣きにくかった。ただ、仕事のあとまっすぐ自宅に帰りたくない日に立ち寄りたいと思った。

ルクア大阪(大阪市)は9月、キャリアコンサルタントや恋愛カウンセラーらが来店客の話を聞いて褒めるイベント「ほめるBar」を開いた。4日間で240人が利用した。同店のSNS(交流サイト)に「毎日頑張っているのに褒めてもらえない」という意見が投稿されたことをきっかけに企画したという。

小売店はこれまでハレの部分にフォーカスし、洋服やアクセサリー、化粧品といった気分を盛りあげる商品・サービスを中心に販売してきた。大丸梅田店の今津貴博店長も「百貨店は豊かさや憧れを提供して支持を集めてきた」と指摘する。ただ、最近は「自分らしく、無理をしない」という価値観も広がっている。職場や家庭で忙しく過ごす女性に伴走するような取り組みも集客のカギになりそうだ。

(大阪経済部 香月夏子)

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]