工藤会本部、取り壊し開始 暴力団排除加速へ

2019/11/22 10:58
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 取り壊される工藤会の看板(22日午前9時28分、北九州市)=共同

取り壊される工藤会の看板(22日午前9時28分、北九州市)=共同

撤去が決まっていた暴力団工藤会(北九州市小倉北区)の本部事務所で22日、建物の取り壊しが始まった。整地後、年度内に売却先の民間業者に引き渡される。市周辺では一時、市民らが相次いで襲撃され、2014年から福岡県警が頂上作戦を展開。構成員の減少に加え、「象徴」だった建物がなくなり、暴力団排除の動きが加速するとみられる。

午前9時半ごろ、重機2台が解体を開始。「KUDOUKAI KAIKAN」と書かれた看板が外された後、バルコニーや外壁が取り壊された。建物の前にはがれきが積み上がった。

売却金は約1億円。工藤会側は襲撃事件の被害者側から約2900万~約8300万円の損害賠償を求められており、解体費などを差し引いた剰余金約4千万円は賠償金に充てられる。

本部事務所はJR小倉駅から約2キロ離れた地域にあり、1987年に完成。約1750平方メートルの敷地に鉄骨4階建ての建物が立ち、幹部らの会合や行事に使われてきた。

襲撃事件で起訴されたトップ、野村悟被告(73)=殺人罪などで起訴=が代表取締役を務める会社が所有していたが、頂上作戦後、暴力団対策法に基づく使用制限命令を受け「空き家」状態になった。昨年末に市が固定資産税の滞納を理由に土地・建物を差し押さえた。

工藤会側は同じ頃、売却の方針を固め、市や県警などのあっせんを受ける形で売却先を探していた。今月12日、公益財団法人「福岡県暴力追放運動推進センター」(福岡市)を介して県内の民間業者に約1億円で売却する契約を結んだ。

工藤会の県内の構成員数はピークだった08年末の約730人から18年末は約310人に減っているが、県警は引き続き動向を警戒する。〔共同〕

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