「儀礼超え」7人返礼せず 福井県、組織的対応なく

2019/11/22 9:57
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関西電力役員らに多額の金品を渡していた福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から金品を受け取り、福井県が設置した調査委員会に「儀礼の範囲を超える」と認定された同県の元幹部ら21人のうち、7人が受領したまま返礼していなかったことが22日、調査委の報告書で分かった。

 福井県が設置した調査委の調査結果について記者会見する委員長の藤井健夫弁護士(21日午後、福井県庁)=共同

報告書は、元幹部らが個人として対応すべき問題だと考え、県として組織的な対応がなされなかったことが、こうした問題が起きた一因と指摘している。

7人のうち6人は、就任時や退任時に1万~5万円の現金や商品券を受け取った。調査に対し、「返しても受け取らないだろうという認識があった」「返そうとしたが強く断られた」「森山氏の性格から返せないと思った」などと説明した。「返礼の記憶がない」という人も2人いた。

残る1人は1万円程度のワイシャツの仕立券をもらい、使ったという。

お返しをしていた14人には、10万円の商品券と10万円相当の小判を受け取り、戒告の懲戒処分を受けた現役の男性職員も含まれる。受領の翌日に電話をかけて返そうとしたが強く断られたため、後日、中元や歳暮でお返しの品を送ったという。

報告書によると、森山氏から何らかの金品を受け取っていた元幹部らは計109人に上り、大半は相当額のお返しをしていた。

ただ、調査委は森山氏側に調査しておらず、事実認定は面談や書面で回答した元幹部らの自己申告に基づくとしている。〔共同〕

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