米、イランの核合意逸脱批判 IAEAはイランと協議

2019/11/22 6:34
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【ウィーン=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)は21日、ウィーンの本部で定例理事会を開催した。イランが核合意からの逸脱を段階的に拡大していることや核開発疑惑に対し、米国などが強く非難した。イランの査察協力も不透明になっており、IAEAは来週イラン当局と首都テヘランで協議することを決めた。

IAEAのフェルータ事務局長代行はイランに情報提供を求めている(21日、ウィーン)=AP

米国は「イランは悪意ある行動をやめなければならない」と批判した。国際社会は一致団結してイランの核活動の拡大をやめるように声をあげるべきだとしつつ「米国は前提条件なしにイランと交渉する用意もできている」とも主張した。欧州連合(EU)も深い懸念を表明し「核合意の維持は不可欠だ」と強調した。

IAEAは今月に入ってイランが中部フォルドゥの施設でウランの濃縮活動を始めたことを確認した。原子炉の稼働に必要な重水貯蔵量が核合意で定められた規定を上回ったことも理事国に報告した。欧米はイランに対して有効な手立てを打てておらず、核合意の当事国である英仏独は核合意で解除された国連制裁の復活につながる手続きの開始も検討している。

IAEAはイランの未申告の施設から核物質も検出した。フェルータ事務局長代行は21日の理事会の冒頭で「イランから情報を受け取っておらず、問題は未解決のままだ」と警鐘を鳴らし、「完全で迅速な協力を求める」と強調。IAEAの査察団が来週、テヘランでイラン当局と協議することも明らかにした。

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