福井県職員109人も受領 関電問題、高浜町元助役から

2019/11/21 18:51 (2019/11/21 21:46更新)
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高浜町元助役から金品の受領で揺れる福井県(写真は福井県庁)

高浜町元助役から金品の受領で揺れる福井県(写真は福井県庁)

関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から金品を受領していた問題に絡み、同県が設置した調査委員会は21日、県職員109人が元助役から計122万円相当の金品を受け取っていたとする調査報告書を公表した。現金や小判、商品券を受け取った21人については「儀礼の範囲を超えている」と指摘した。

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職員の金品受領は常態化していたとみられ、元助役との不透明な関係とともに公務員としてのコンプライアンス(法令順守)意識の甘さが浮き彫りになった。

調査委によると、金品を受領したのは健康福祉部と教育庁の職員が中心だった。中元や歳暮などとして贈答品を受け取ったケースが多かったが、現金10万円、10万円相当の商品券や小判を受領した職員もいた。

県は1995年度以降、元助役の関連企業に60億円近い工事を発注していたが、調査委員長の藤井健夫弁護士は「県の発注工事など県行政に影響を与えた事実は確認されなかった」と述べた。

「儀礼の範囲を超えている」とされた21人のうち20人は既に退職しており、唯一の現役で当時健康福祉部の課長級だった50代の男性職員について県は21日付で戒告の懲戒処分とした。小判1枚と商品券の計20万円相当を受領していたという。

同県の杉本達治知事は「儀礼の範囲を超える金品を受領していたことが明らかになったのは誠に残念。職員倫理規定の整備を図るなど、信頼される県政の推進に努める」とのコメントを出した。

調査委員会は藤井弁護士ら県の顧問弁護士3人。10月15日の発足以降、歴代の知事や副知事、元助役と接点があると想定された部署の部長、副部長級の職員ら377人を調査対象とし、313人から回答を得た。

関電では社内調査の結果、2006~18年の間に役員ら20人が元助役から計約3億2千万円相当の金品を受け取ったことが判明。第三者委員会が対象を広げるなどして再調査を進めている。

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