観光人気は高速PAや中部空港 愛知は車で楽しむ
(データで読む愛知)

インバウンド
2019/11/27 6:00
保存
共有
印刷
その他

愛知の観光施設は名古屋城からテーマパークのレゴランド・ジャパンまで幅広い。ただ、直近の客足を見ると、トップは刈谷ハイウェイオアシス、2位は中部国際空港とインフラに付随した施設が目立つ。県は22年にアニメ制作、スタジオジブリの作品をモチーフにしたジブリパークを新設するなど、新たなにぎわいの創出に動く。

刈谷ハイウェイオアシスは多くの家族連れが訪れる

刈谷ハイウェイオアシスは多くの家族連れが訪れる

刈谷ハイウェイオアシスは伊勢湾岸自動車道の刈谷パーキングエリア(PA)に隣接しフードコートや観覧車、天然温泉などを備える。三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、18年度は848万4千人が訪れた。高速道路の休憩利用に加え、一般道からも入場できるアクセスの良さが売りだ。

中部空港では18年10月、複合商業施設フライト・オブ・ドリームズ(FOD)が開業し集客に弾みが付いた。米ボーイング787型機を間近に見られるのが人気だ。19年8月には空港直結の県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)もオープン。海外からの品物に税金を課さない常設の保税展示場で商談会や催事に幅広く使える。

道路や空港に付随したレジャー施設の人気は、愛知のマイカー社会とも関係が深い。いずれも郊外にありながら、高速道路に直結している。車だと目的地まで時間と距離をさほど気にせず楽しめる。複合型リゾート施設、ラグーナテンボス(蒲郡市)は静岡に近い立地にもかかわらず、287万人を集めた。

一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、愛知の乗用車保有台数は421万台と、全国で最も多い。全国の保有台数の7%を愛知で占め、2位の埼玉(322万台)を大きく引き離す。

しかし、愛知は東京、大阪に比べると目玉となるレジャー施設は少ない。トップのハイウェイオアシスの集客には高速道路の移動中に休憩で立ち寄った人が含まれる。

中部空港のFODやナゴヤドームも純粋なレジャー施設として見た場合、中部圏トップで1550万人が訪れたナガシマリゾート(三重県桑名市)の背中はなお遠い。

27年のリニア中央新幹線の開業をにらみ、愛知では大規模集客施設の新設が相次いでいる。17年に開業したレゴランド・ジャパンは集客数を公表していないが、子供から大人まで楽しめるアトラクションで家族連れなどを呼び込んでいる。20年度以降は子供向け職業体験施設「キッザニア」が進出する。

県もにぎわいの場の創出に動く。スタジオジブリなどと22年、愛・地球博記念公園内に「となりのトトロ」などの世界観を再現する「ジブリパーク」を開業する。県がパークの事業主体として施設を整備し、ジブリが事業全体の企画監修を担う。

愛知の新たな顔となるにぎわいの拠点は地域の起爆剤となるとともに、施設ごとの優勝劣敗がはっきりする。愛知の観光も大競争時代に入る。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]