書籍取次大手、上期は減益・赤字 業界低迷続く - 日本経済新聞
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書籍取次大手、上期は減益・赤字 業界低迷続く

書籍取次大手の日販グループホールディングス(日販GHD)とトーハンは、2019年4~9月期連結決算をそれぞれ発表した。最終損益は日販GHDが減益、トーハンは赤字となった。雑誌や書籍の販売の落ち込みに加え、物流費の上昇が利益を押し下げた。出版不況に伴い業績の低迷が続いており、両社は物流面での連携など対策を急ぐ。

日販GHDの純利益は前年同期比63%減の1億3800万円だった。雑誌や書籍販売の落ち込みに加え、前年同期に計上した有価証券売却に伴う特別利益がなくなったことが響いた。トーハンは物流費の上昇や書店の減少などで、2億500万円の最終赤字(前年同期は8600万円の黒字)に転落した。同社が4~9月期で連結最終赤字となるのは2000年以降で初めてだ。

売上高は日販GHDが5%減の2508億円、トーハンが1%減の1896億円だった。電子書籍の普及に伴い、紙の出版物の販売が低迷する状況が続いている。

人手不足などに伴い物流費の高騰が続く中、両社は対策を模索している。トーハンは物流費上昇による自社の影響額が年間11億円にのぼるという。物流コストの削減に向け、日販GHDとトーハンは今春、出版物流で提携した。20年度以降、物流拠点を順次統廃合し、物流効率を高める方針だ。

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