神奈川・小田原に「漁港の駅」22日開業 地魚を販売

2019/11/21 18:31
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神奈川県小田原市に物販や飲食ができる「漁港の駅」が22日、オープンする。地元でとれた魚介類や水産加工品を扱い、刺し身食べ放題のレストランもある。県が県西地域を水産拠点として発展させるために整備計画をつくり、小田原市などが整備した。水産業の活性化を図るとともに、地魚をアピールして観光客を誘致する。

施設の名称は「漁港の駅 TOTOCO小田原」。魚を意味する幼児語「とと」から命名した。TTC(静岡県熱海市)が指定管理者として運営する。小田原漁港の西側に位置し、JR早川駅から徒歩約10分。3階建てで、延べ床面積は1540平方メートル。総事業費は7億8700万円。

1階は鮮魚や水産加工品、農産物などの物販エリアだ。相模湾でとれるイナダやカマスなど新鮮な魚介類が並ぶ。ちくわや干物、つくだ煮などもあり、21日のプレオープンは多くの地域住民らでにぎわった。

2~3階は飲食エリアだ。2階にある食堂では、マグロやイクラなどが山盛りになった「とと丸頂上丼」(2480円)がおすすめだという。3階には刺し身や海鮮総菜食べ放題のビュッフェレストランがある。全30種類を味わえ、大人は2849円(59分間)。両階には屋外展望テラスもあり、天気がいい日は相模湾を一望しながら海の幸を堪能できる。

3階には刺し身食べ放題の店舗がある

3階には刺し身食べ放題の店舗がある

施設は県が2002年に小田原漁港の活性化を目指して策定した「小田原地区特定漁港漁場整備事業計画」をもとに整備した。18年夏に台風の高波被害を受けて開業が遅れたが、防波護岸のかさあげを実施するなどして、予定の約半年遅れで開業にこぎ着けた。

小田原市の加藤憲一市長は21日のプレオープンで「(自身が)小田原の市場で仲卸や定置網漁の仕事をしていたことがあり、海に対しては人一倍の思い入れがある」といい、「豊かな海の幸を市内外の人に愛してもらいたい」と述べた。

小田原漁港は17年に漁獲物荷さばき施設、18年に水産物加工処理施設が完成するなど、水揚げから加工、流通までをスムーズにできるよう施設を整備した。今回、漁港の駅を整備したことで、市民や観光客が小田原の新鮮な海の幸を気軽に楽しめるようになった。県や市は県西地域活性化の起爆剤となることを期待する。

小田原市の2018年の観光客数は前の年比1%増の延べ618万人と4年連続で増加した。同市はカマスのフライ「かます棒」や加工品ブランド「小田原城前魚」など地魚のPRに取り組んでいる。漁港の駅の開業をテコに一段と地魚の認知度を高める。

22日の開業日にはタレントのさかなクンのトークショーや、数量限定でカマスを1尾10円(税別)で売る特売などを実施する。

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