パナソニックは21日、液晶パネル製造事業から2021年をメドに撤退すると発表した。兵庫県姫路市の工場は車載電池の拠点として活用し、約500人の従業員は基本的に配置転換で対応する。同工場では薄型テレビ向け液晶パネルの量産を10年に始めたが、業績低迷で16年にはテレビ向けから撤退。医療向けなどに絞って生産を続けてきた。
パナソニック傘下で液晶パネルの生産を担うパナソニック液晶ディスプレイ(兵庫県姫路市)の19年3月期の売上高は約280億円。パナソニックの液晶パネル事業は競争激化による採算悪化で、長く赤字が続いていたもよう。工場の一部を電池生産に転換するなど、工場の活用策をかねて進めてきた。