NYダウ続落、112ドル安 米中貿易協議の難航で警戒感

2019/11/21 6:44
保存
共有
印刷
その他

【NQNニューヨーク=戸部実華】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比112ドル93セント(0.4%)安の2万7821ドル09セントで終えた。米中貿易協議が難航しているとの報道が相次ぎ、投資家心理が悪化した。中国関連とされる銘柄を中心に売りが広がった。

ロイター通信が20日、米中貿易協議の第1段階の合意について「来年にずれ込むかもしれない」と米政権に近い関係者の話として報じた。中国は追加関税の撤廃を要求し、米政権も知的財産保護などで中国への要求を強めているという。19日には米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が元米政府高官らの話として「米中の貿易協議は行き詰まる危険がある」と報じていた。

米議会上院が19日に香港の民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を可決した。内政干渉に当たるとして中国政府が反発しているのも、米中協議に悪影響を及ぼすと懸念された。米中協議の不透明感からアップルや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、建機のキャタピラーなど、中国売上高比率が高い銘柄が幅広く売られた。ダウ平均は午後1時すぎに下げ幅が250ドルを超える場面があった。

米連邦準備理事会(FRB)が午後2時、10月に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表すると、下げ幅を縮めた。大半の参加者が「経済に関するデータが経済見通しの大幅な見直しを必要としない限り(現在の政策スタンスが)続くだろう」とみていたことがわかった。市場ではFRBの低金利政策が続くと受け止められた。

航空機のボーイングは1%強上昇した。中東の大手航空会社エミレーツ航空から中型機「787」を30機を受注したと20日に発表した。原油高を受けて石油のシェブロンやエクソンモービルが上昇したのもダウ平均を下支えした。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比43.926ポイント(0.5%)安の8526.732で終えた。アップルやフェイスブック、アルファベットなど主力株が軒並み下げた。マイクロン・テクノロジーやクアルコムなど半導体株も売りが優勢だった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]