ウーバーの自動運転車事故、「不適切な安全文化」が一因

2019/11/21 2:10
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【ニューヨーク=関根沙羅】米運輸安全委員会(NTSB)は、米配車サービス大手ウーバーテクノロジーズが起こした自動運転車による歩行者の死亡事故に関して、同社の安全性への不注意が一因になったとの見解を示した。NTSBは2018年3月に米西部アリゾナ州で発生した自動運転車による初めての死亡事故について調査していた。

自動運転車による歩行者の死亡事故が起きた交差点=ロイター

NTSBは、走行試験中に運転席に座って自動運転の監視をする「バックアップドライバー」が携帯電話の操作などに気を取られており、道路や運転システムへの注意を怠っていたことが事故の直接的な原因と分析。また、安全性リスクの評価や運転者の監視体制の不備など、同社の「不適切な安全文化」が一因となったと結論づけた。

NTSBのサムウォルト委員長は死亡事故は「安全性を最優先におかなかった組織の行動と決断の連鎖がもたらした」と述べた。事故発生時、車両の緊急ブレーキは作動しないように設定されていた。NTSBは、ウーバーがバックアップドライバーの行動を十分に管理せず、搭乗者を2人から1人に削減したことなどが監督体制の不備につながったとしている。

NTSBは、政府による監督体制の不備も指摘。連邦規制当局に対し、自動運転車の走行試験を公道で実施する際に事前に審査プロセスを設けるよう要請した。

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