香典・祝儀などの家計支出 つながり重視の甲府市1位
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山梨
2019/11/24 5:00
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冠婚葬祭の際に必要となる香典や祝い金。総務省の家計調査では都道府県庁所在地と政令指定都市を対象に、香典や祝儀、せん別、見舞金など「贈与金」の支出額を調べている。2016~18年の一世帯(2人以上)当たり贈与金の年平均支出額は、甲府市が15万5411円で1位だった。全国平均に比べ5万円近く多い。同市はここ4回、3位以上を維持している。

なぜ、甲府が多いのか。山梨県には「無尽」と呼ばれる独特の集まりがある。仲間が定期的に顔を合わせて情報交換したり、基金を積み立てて飲み会や旅行など様々な用途に使ったりする風習が今も続く。自治会の下部組織「組」と呼ばれる近所付き合いもある。

山梨県葬祭事業協同組合専務理事の佐々木伸さんによると「こうした人と人とのつながりを重んじる県民性が、香典の支出金額にも影響している」という。近所で葬儀があれば「組」の住民が互いに手伝う。古いつながりでも訃報連絡が届き、連絡がなくても新聞の訃報欄を見て葬儀に駆けつける人も多いそうだ。

佐々木さんは「山梨県民は葬儀に参列する回数が多く、その分、香典の支出総額も多くなるのではないか」と指摘。「甲府では家族だけの葬儀も増えている。県全体の調査なら、もっと金額が高くなる可能性もある」と話している。

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