近畿経産局、大学や短大に経営者らの講義仲介
近畿経済産業局は20日、地域の優良な中小企業の経営者や若手社員を、ゲストスピーカーとして大学や短大などに仲介するインターネット上のプラットフォームを開設し、同日から利用申し込みを始めた。
経済産業省が選ぶ地域経済をけん引する「地域未来牽引企業」などの経営者らが、経営戦略や女性活躍など、得意とするテーマを事前に登録。大学や短大などがプラットフォームを通じて申し込み、仲介が成立すれば講義内で自社の魅力を伝えられる。
米村猛局長は「近畿圏は製造業が多く、人材が確保できていない」と指摘。学生や短大生が地元企業への理解を深め、就職に結びつくことへの期待感を示した。
これまでも大学や短大では地域企業の関係者を呼び講義などをするケースはあったが「個人的なネットワークに頼っていた」(同局)。同局が2018年5~7月に学生にアンケート調査をしたところ、中小企業の情報をどこで入手できるか分からず、働くイメージが湧かないとの回答が目立っていた。
プラットフォームは20年末までの期間限定の予定だが、ニーズが高ければ延長を検討する。