日本の人気漫画を定額制で世界に配信 大日本印刷など

ネット・IT
2019/11/20 17:43
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大日本印刷は日本の人気漫画を英語に翻訳して定額制で配信する海外向けサービスの提供を始めた。月額6.99ドル(約760円)で、読み放題で利用できる。海賊版サイトに対抗し、正規の配信サイトの利用を促す。電子コンテンツの配信や開発を手がけるファンタジスタ(新潟市)と共同で手がける。漫画の海外市場の拡大を受け、2022年度までに累計12億円の売り上げを目指す。

大日本印刷とファンタジスタ(新潟市)が始めた定額制の漫画配信サービス「マンガプラネット」の利用画面。まず全20タイトル55巻分を配信する

大日本印刷とファンタジスタ(新潟市)が始めた定額制の漫画配信サービス「マンガプラネット」の利用画面。まず全20タイトル55巻分を配信する

サービス名は「Manga Planet(マンガプラネット)」。大日本印刷が国内の出版社や作家との契約のほか漫画の翻訳を担当。ファンタジスタがサイトの開発・運用を進める。サイトはインターネット上で利用できる。

マンガプラネットとライセンス契約を結んだ出版社の作品をサイト上に掲載する仕組み。有料会員による作品の閲覧数に応じて出版社に収益の一部を分配する。まず祥伝社(東京・千代田)や徳間書店(東京・品川)などの出版社12社とライセンス契約を結び、全20タイトル55巻分を配信する。

大日本印刷は12年から米フェイスブックが運営するSNS(交流サイト)にマンガプラネットのアカウントを立ち上げ、海外の漫画ファンの動向を調査してきた。アカウントのフォロワー数が19年11月に約94万人に上り、市場の拡大をみて事業化を決定した。無断コピーした作品を無料で掲載する海賊版サイトの利用を防止する目的もある。

経済産業省の海外市場規模調査によると、漫画の海外市場規模は22年度には16年度から5割増の2200億円になる見込みだ。このうち、日本発の漫画の市場規模が約4割を占め、日本の漫画の海外市場での拡大が期待される。大日本印刷は今後、英語のほか漫画ファンの使用言語で多いスペイン語やヒンディー語への翻訳も検討する計画だ。22年度までに有料会員数15万人、3000作品の配信を目指す。

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