アリババ、公募価格176香港ドルに 需要「5倍超」

アジアBiz
2019/11/20 17:02 (2019/11/20 19:52更新)
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【上海=松田直樹】香港取引所への上場を予定する中国ネット通販最大手のアリババ集団は20日、公募価格を1株176香港ドル(約2400円)に決めたと発表した。香港メディアによると、募集枠に対して投資家から5倍超の需要があったという。アリババは上場により、1兆2000億円規模を調達する見通しだ。

アリババは26日に香港取引所に上場を予定している(浙江省杭州市のアリババの本社=ロイター)

アリババは既にニューヨーク証券取引所(NYSE)に米預託証券(ADR)を上場しており、26日に香港への重複上場を予定している。

NYSEに上場しているアリババは19日の終値を基に公開価格を決めた。終値(185.25ドル)に対して、割引率は2.6%だった。上場目論見書では公開価格の上限を188香港ドルに設定していた。

アリババは5億株の新株を発行し、19日までにアジア、欧州、米国のそれぞれの投資家から注文を受け付けた。香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)によると、機関投資家の人気が高く、募集枠の5倍を超える申し込みがあったという。割引率も事前の市場予想の5%を下回った。

抗議デモの影響で香港経済に懸念が高まる中での上場となるが、アリババの存在感を改めて示した。香港取引所は大型上場の受け皿として面目を保ったといえる。

アリババはかつて、上場先として香港市場を検討したが、14年にNYSEを選択した。香港取引所が、経営陣が取締役を指名できる「パートナー制」を認めず、断念した経緯がある。

香港取引所は18年に、有力企業の誘致を優先するため、経営陣に強力な議決権を与える種類株を発行する企業の上場を認めた。その後、スマートフォンの小米(シャオミ)や出前アプリの美団点評が種類株を活用して香港への上場を果たした。こうした動きもアリババを後押しし、香港上場を決断したとみられる。

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