岸田氏「改憲、理解の幅広げる」 派閥で勉強会
慎重派にも配慮

2019/11/20 20:00
保存
共有
印刷
その他

自民党岸田派は20日、都内で憲法改正に関する勉強会を開いた。岸田文雄政調会長は「党を挙げて改憲の議論を前に進めるべく努力している」と述べ、安倍晋三首相が目指す改憲に協力する意向を示した。同派の勉強会は3回目。これまでに引退した古賀誠名誉会長が9条改正への反対を明言した。派内には改憲に慎重な議員もおり、結束が課題になる。

自民党岸田派は憲法改正に関する3回目の勉強会を開いた(20日、都内の岸田派事務所

自民党岸田派は憲法改正に関する3回目の勉強会を開いた(20日、都内の岸田派事務所

岸田氏はこれまでの改憲論議に関して「一部は熱心に論じるが、国民の理解につながってこなかった」と指摘した。「理解の幅やウイングをどれだけ広げられるかが大切だ」と訴えた。出席者は9条に自衛隊を明記する党の改正案について「平和主義は変わらない」と有権者に訴える方針を確認した。

勉強会は岸田派の若手有志が企画した。これまでの2回は党の憲法改正推進本部事務総長を務める根本匠氏と古賀氏が講演した。古賀氏は「国会議員として議論は責務だ」と改憲論議そのものは容認したが、9条改正には「中身を変えずに自衛隊を明記することはできない」と反対した。推進派と慎重派の双方から意見を聞き、最後に会長の岸田氏と意見交換した。同派幹部は「派内の慎重論から推進論まで取り上げてバランスをとった」と説明する。

岸田派は党内でハト派と位置づけられ、宮沢喜一首相ら護憲派が集った歴史がある。岸田氏は20日の会合で、自衛隊の創設や国連平和維持活動(PKO)協力法に触れて「9条を守りつつ現実的な対応をしてきた。これからも平和主義は不変だ」と理解を求めた。

岸田氏は9月の内閣改造・党役員人事の後、全国で改憲をテーマにした地方政調会を開き、改憲に向けて世論を喚起している。18日には地元・広島で会合を開いた。「ポスト安倍」の一人として首相が意欲を示す改憲に協力し、派内をまとめられるかが問われる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]