ポルシェ、初のEVを発表 2.8秒で時速100キロに到達

自動車・機械
2019/11/20 16:22
保存
共有
印刷
その他

独ポルシェの日本法人は20日、同ブランド初となる電気自動車(EV)「タイカン」を日本で発表した。同日より事前予約を始め、2020年9月頃から順次納車を開始する。時速100キロメートルまで2.8秒で到達するなど高い走行性能が売り。国内のEV市場は小型車が主流だが、高性能EVとして富裕層などをターゲットに新市場を開拓する。

「競合他社にはない真のスポーツカーだ」。同日に都内で開かれた発表会で、8月にポルシェジャパンの社長に就任したミヒャエル・キルシュ氏は自信を見せた。

車体前後に2つのモーターを搭載したことで761馬力を発揮し、停止状態から時速100キロメートルまで2.8秒という加速力を持つ。最高速度は時速260キロメートルで最大航続距離は412キロメートル。加速を繰り返しても走行性能が落ちないようにした。

同社はスイスのABB社と連携し、日本発の急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」方式の充電設備の設置を進める。150キロワットと高出力の充電に対応しており、30分以内にバッテリーを8割まで充電できる。

デザイン面ではエンジンがなくなったスペースを活用してボンネットに高低差をつけた。タイカンは4ドアのセダンタイプだが、車体後方に向かって下向きに傾斜するシルエットを採用したことなどでポルシェの主力スポーツカー「911」に近いスポーティーな印象を持たせた。

発表されたポルシェのEV「タイカン」(20日、東京都渋谷区)

発表されたポルシェのEV「タイカン」(20日、東京都渋谷区)

国内のEV市場は日産自動車の「リーフ」など小型車が主流。その一方で海外メーカーは19年に独メルセデス・ベンツ、英ジャガーなどが相次いで走行性能や航続距離に優れた高性能EVの投入を進めている。

タイカンは5分程度の充電で100キロメートル走行できるなど、EV購入にあたっての心理的ハードルとなる充電問題をクリアしている。ポルシェの日本での販売台数は過去最高水準で推移しており、根強いファンも多い。EVならではの加速性能などガソリン車にはない魅力をアピールすることで、高性能EVの人気が広がる余地は十分にありそうだ。(為広剛)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]