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肌の状態をAIで解析 花王とプリファードが実用化

2日かかるRNAの解析時間を短縮する

花王は20日、皮脂から採取したRNA(リボ核酸)の解析技術を2020年春に実用化すると発表した。利用者のRNAを解析し、結果を商品提案に生かす。肌の状態を示すRNAは美容や医療など応用の幅が広い。人工知能(AI)開発のプリファード・ネットワークス(東京・千代田)と協業し、解析のスピードや精度を上げる。

RNAはDNAに基づきたんぱく質を生み出す分子。DNAと異なり日々変化するため、肌状態の分析に有効とされる。これまでRNAの採取には皮膚を切り取る必要があったが、花王の研究で皮脂の中にRNAが存在し、脂取り紙で簡単に採取できることが分かった。

まずは12月に東京・銀座にリニューアルオープンする情報発信拠点「ビューティーベース」で、20年春からサービスを始める。カウンセリングを希望する客から皮脂を預かり、RNAを解析する。結果をもとにおすすめのスキンケア商品を提案する。

プリファードはAIの機械学習に強みを持ち、国立がん研究センターとプロジェクトを実施するなどRNAの知見も豊富だ。花王の解析データをプリファードが学習し、どういったRNAがどのような兆候を示すのか、精度の高い予測モデルの構築を目指す。

花王はプリファード・ネットワークスと協業し、RNAの解析スピードを上げる(写真左端が沢田道隆社長。右端はプリファードの西川徹社長。20日、東京都内での発表会)

花王は現在1人あたり約1万3000種類のRNAを抽出しており、それらの解析には2日ほどかかる。現状ではどのRNAが重要か分からないためだ。プリファードとの協業により解析に必要なRNAを絞ることができれば、時間とコストを削減できる。

将来的には、RNAから数年後の肌状態を予測し、老化などの変化を予防するといった活用も見据える。

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