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タイ、10月の自動車生産23%減 6カ月連続前年割れ

【バンコク=岸本まりみ】タイ工業連盟(FTI)は20日、10月の自動車生産台数が前年同月比23%減の15万2787台だったと発表した。前年実績を下回るのは6カ月連続。金融機関による自動車ローン引き締めでタイ市場が冷え込んでいるほか、タイ政府のエコカー政策の要件に合う新型モデルへの移行で既存モデルの生産が縮小した。

いすゞ自動車のタイの自動車工場(10月、タイ東部チャチュンサオ県)=石井理恵撮影

単月の落ち込み幅としては、2014年8月以来、5年2カ月ぶりの大きさとなる。タイの自動車生産の失速がより鮮明になった。

仕向け地別にみると、タイ国内向けは6万9152台で31%減った。タイの金融機関は6月ごろから融資引き締めに動いており、国内需要が落ち込んでいる。

さらに環境に配慮した自動車を生産するメーカーに法人税の減免などの優遇措置を与えるタイ政府のエコカー政策の影響で、生産が一時的に減ったとの見方もある。FTIは「メーカーは要件に適合したモデルへの切り替え時期に入った」と指摘。「消費者は新型エコカーが出そろうのを待っており、足元では購入を控えている」としてタイの需要縮小は一時的だとの見方を示した。

輸出向けは8万3635台で14%減った。タイの通貨バーツは約6年ぶりの高値圏で推移しており、輸出の逆風となっている。特にオーストラリアやアフリカ向けが振るわず、乗用車やピックアップトラックなどすべての車種で前年実績を下回った。

1~10月累計の生産台数は172万5414台で、前年同期を4%下回った。FTIは10月、2019年の年間生産台数の見通しを従来より15万台少ない200万台に引き下げていた。

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