商船三井、22年末に国内初のLNGフェリーを就航

九州・沖縄
2019/11/20 14:00
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商船三井は20日、液化天然ガス(LNG)を燃料とする国内初のフェリーを2022年末から23年前半にかけて順次2隻就航させると発表した。大阪―別府(大分県)航路をすべてLNG燃料船に切り替える計画だ。燃料として一般的な重油に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を約4割削減できるという。投資額は非公表だが2隻で250億円程度とみられる。

新造するLNGフェリーはトラックの積載台数を5割増やす

新造する「さんふらわあくれない」と「さんふらわあむらさき」(いずれも仮称)は三菱造船に発注する。現在、大阪―別府を結んでいる既存のフェリーと比べ乗客定員は7%増の763人。ただ、個室率を5割と現行船の2割から大幅に引き上げ、クルーズ船に近い形での船旅が楽しめる設計にする。

現状、LNG燃料は重油に比べ割高だが、燃費が改善することなどから、運賃は既存船と比べて大きく値上がりすることはないという。環境対応の観点からLNG燃料船は欧州などで広がってきている。

運転手不足を背景にトラック輸送の一部を船舶に切り替える「モーダルシフト」の需要も高まっており、積載可能なトラックを既存のフェリーの約5割増の136台に増やす。一般的に輸送をトラックから船に切り替えると1台あたり4割のCO2削減につながるが、燃料がLNGに変わる分を加味すると削減幅は5割程度になるという。

商船三井のフェリー子会社のフェリーさんふらわあ(大分市)の井垣篤司会長は「(トラックについては)現在も乗船を断ることがあるくらい需要が増えている」と指摘。そのため新造するLNGフェリーでトラックの積載台数を増やすことにしたという。

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