トランプ氏の調査要請「不適切」、米政権中枢も懸念

トランプ政権
2019/11/20 7:07
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【ワシントン=中村亮】米議会下院の情報特別委員会は19日、ウクライナをめぐるトランプ大統領の不正疑惑に関する3日目の公聴会を開いた。ホワイトハウス関係者はトランプ氏が2020年の大統領選の有力候補の不正調査をウクライナ政府に求めたことについて「不適切だ」と証言した。野党・民主党は政権中枢でも調査要請に懸念が生じていた事態を重くとらえ、トランプ氏の追及を強める。

ビンドマン陸軍中佐はトランプ大統領による政敵の調査要請を不適切と判断し、ホワイトハウスの法律顧問に報告した(19日、ワシントン)=AP

トランプ氏は7月25日、大統領選の有力候補である野党・民主党のバイデン前副大統領に関する不正調査をウクライナのゼレンスキー大統領に電話で求めた。米国家安全保障会議(NSC)のアレクサンダー・ビンドマン陸軍中佐は公聴会でこの要請を「不適切だ」と指摘した。調査要請がバイデン氏の人気を下げる政治的意図があった可能性があるからだ。

ビンドマン氏は首脳間のやり取りを深刻にとらえ、NSCの法律顧問に報告した。

ペンス副大統領の外交顧問ジェニファー・ウィリアムズ氏は、ウクライナ向けの軍事支援停止はマルバニー大統領首席補佐官代行の指示だったと聞いたと証言した。政権は軍事支援再開の見返りにバイデン氏の調査を求めた疑いがある。トランプ氏の側近が支援停止に深く関与したことが改めて浮き彫りになり疑惑が深まった。

ホワイトハウスは米ウクライナ首脳の電話記録を最高機密扱いの電子ファイルに保管した。ビンドマン氏は「情報漏洩を防ぎ、アクセスを制限しようとした」と証言。不適切なやり取りの隠蔽を図った可能性があるとの見方を示した。一方でティモシー・モリソン前NSC上級部長(ロシア・欧州担当)は「誤って保管した」と説明し、隠蔽の意図はなかったと指摘した。

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