エプソン 学校向け定額プラン 複合機市場開拓

エレクトロニクス
北関東・信越
2019/11/19 20:00
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セイコーエプソンは学校向けに複合機を拡販する。モノクロ、カラーを問わず契約枚数まで定額で印刷できる学校向けのサブスクリプション(定額課金)プランを新たに導入した。テストなど印刷機会が多い教育現場の負担を軽減し、教員らの働き方改革にもつながる点をアピールする。ペーパーレス化で印刷機器市場が伸び悩むなか、新たな手法で市場を開拓する。

複合機を使って教師の負担を軽くする

エプソン販売が19日から提供を始めた「アカデミックプラン」は、学校専用のサブスクサービス。5年契約で複合機本体は学校に貸与する。定額料金には機器使用料や保守サービス費用、契約枚数までのインク代なども含んでいる。

同社の通常のオフィス向けのサブスクサービスでは、カラーの印刷枚数に上限を設けているが、学校向けは上限がなく、全量をカラーにしても構わない。インクの交換時期も検知して自動配送する。

同社によると、学校はテストやプリントなどで印刷を多用しており、小中学校の教師は日常的な印刷に月約8.4時間かけているという。インクなどの消耗品の管理も煩雑で、職員の負担になっている。費用の面からカラー印刷を禁止にしている学校も多い。理科や社会など写真や図表が多い科目などは、モノクロではわかりにくい場合もあるという。

学校や教育委員会など案件により、使用する機器などをカスタマイズする。月間料金はそれぞれのケースで異なるが、最上位機種で月4万枚印刷する場合、月に税別6万円程度となるという。単純比較できないが、同社のオフィス向けのサブスクサービスは同2万枚で7万円に設定されており、学校向けは大幅な割り引きといえそうだ。

エプソン販売の鈴村文徳社長は「定額でカラー印刷に制限が無い新プランは、教育現場の負担を軽減すると同時に教育の質向上にもつながる」と強調する。小学校から大学などまで全国約4万校のうち、2025年度には3割程度のシェアを取りたい考えだ。

世界的なペーパーレス化の流れを受けて、印刷機器の市場は伸び悩みが続く。エプソンは25年度までの経営計画で、得意とする家庭向けに加えて、独自のインクジェット技術を生かしたオフィス向けプリンターの強化を柱の一つに据える。

エプソンは14年から複合機のサブスクサービスを展開している。オフィス向けでも今後の成長をけん引する販売手法とみており、19日には従来より高速な新機種なども発表した。

「オフィスなどでの印刷をレーザーからインクジェットに変える」(セイコーエプソンの久保田孝一代表取締役専務執行役員)という目標に向けてアクセルを踏む。

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