三菱ケミHD、一時5%安 田辺三菱のTOB価格割高

2019/11/19 21:22
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19日の東京市場で三菱ケミカルホールディングス(HD)の株価が一時前日比5%(40円)安の823円90銭まで下落した。終値は前日比3%安の835円10銭。18日に上場子会社の田辺三菱製薬をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると発表。買収額が割高だとして機関投資家を中心に売りが膨らんだ。

三菱ケミHDは現在、田辺三菱株を56%保有している。2020年1月にかけてTOBを実施し、完全子会社化する。TOB価格は15日終値を約53%上回るプレミアム(上乗せ)を付け、1株2010円とした。市場では「一般的なTOBの水準と比べて割高」(UBS証券の宮本剛氏)で、現金流出につながるとの懸念が広がった。

財務悪化も危惧された。買収総額は約4900億円を見込む。全額負債で調達するため、TOB完了後の純有利子負債は約2兆2000億円となる見通しだ。三菱ケミHDの9月末の自己資本(約1兆3800億円)と比べて高水準で、純負債資本倍率(ネットDEレシオ)は約1.7倍まで上昇する見込みだ。

一方、三菱ケミHDが成長の柱と位置づける医薬品事業の収益拡大のほか、親子上場の解消によるガバナンス改善を期待する見方もある。「株価は買い戻される展開もありそうだ」(楽天証券経済研究所の窪田真之氏)との声があった。

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